パルミチン酸で融点測定

【概要】物質の融点について学習する。

 

動画

 

準備物

パルミチン酸、チャック付き袋、温度計、輪ゴム、ビーカー

 

操作手順

  1. チャック付き袋にパルミチン酸を入れる。
  2. さらに温度計を入れ、口を輪ゴムで確りと閉じる。(水が入らないように)
  3. お湯を満たしたビーカーにパルミチン酸の部分のみを沈め、加熱を続けながら何℃で溶けるかを観察する。(袋全て沈めると、水が入り正しい結果が得られない)

 

何℃で溶け始めるかを確かめる実験。物質によって融点が違うことを学習する。今回使用したパルミチン酸は、油脂の類な為、洗浄や廃棄は注意のこと。(大変)

 

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ニワトリの脳と視神経の観察

【概要】ニワトリの頭を解剖し、脳や視神経の作りを観察する。

 

動画

 

準備物

ニワトリの頭(ペットフード用の水煮。頭の形がそのままなので苦手な人は注意のこと)、コピー用紙(下に敷くため)、ピンセット、手袋

 

手順

  1. ニワトリの頭をピンセットで優しく解していく。(外の皮の部分も簡単に剥せるが崩れやすいので注意)
  2. 頭蓋骨を外し、中の脳と視神経、目玉を壊さないように取り出して観察する。

 

全体的に崩れやすいので、丁寧に扱わなければならない。

 

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触らない標本作製の手順と注意点

【概要】昆虫を直接触れずに観察できる標本を作製し、生態や体のつくりの観察を行う。

 

動画

youtu.be

 

準備物

プラカップ、にぼし、スコップ、ビン、エタノール、虫ピン(まち針などでも)、発泡スチロール板、プラ容器(今回はアイスの容器)、レジン(透明度の高いもの)、ラップや新聞紙、やすり(目が細かいもの)

 

操作手順

  1. プラカップににぼしを入れ、地面に穴を掘り、プラコップを埋める。(※プラコップの中は埋めない)f:id:VCPteam:20231225175611j:image
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  2. 数日放置したのち、プラコップを回収し、中の虫を水でよく洗う。(※放置するほど臭いが強くなるので注意)
  3. ビンにエタノールを満たし、その中に標本にする虫を入れる。f:id:VCPteam:20231225175632j:image
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  4. 数日放置した後、虫を発泡スチロール板上に、虫ピンで羽や足を広げて固定する。固定の仕方は標本にしたい姿を作り、その形が崩れないように(足が閉じる、羽が下がる等)節などの近くに針を刺して閉じないようにして放置し、数日乾燥させる。(※節に直接刺さないこと)f:id:VCPteam:20231225175652j:image
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  5. プラ容器の半分以下にレジンを入れ、半凝固するまで待つ。(※気泡が残らないように、固まる前に潰したり抜いたりするときれいに仕上がる。半凝固を待つのは虫を置いた時に固定が出来るため。)
  6. 半凝固したら、乾燥し姿勢が固定された虫を静かに乗せて、さらに上からレジンを優しくかけ、閉じ込める。その後、容器にラップや新聞紙などで蓋をしてゴミが入らないようにし、固まるまで放置する。
  7. レジンが固まったら、容器から取り出す。(※取り出しにくい場合は容器を切って取り出すのもよい。とりだしたもののばりで手を切らないように注意)f:id:VCPteam:20231225175859j:image
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  8. 取り出したものをやすりで磨き、観察しやすいようにする。

 

解説

 直接虫に触れなくても、全体の観察ができる標本づくりを紹介した。時間はかかるものの、一度作れば半永久的に保存がきくため便利である。レジンを全体的に薄くすれば、より観察がしやすい標本になるかもしれない。また、腹部に針を刺して乾燥させれば、レジンがなくとも針を持って全身を見ることのできる標本が作れるだろう。

 

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ニワトリの心臓の解剖

【概要】ニワトリの心臓の解剖を通して、心臓のはたらきやつくりの導入や確認を行う。

 

動画

youtu.be

 

指導案

drive.google.com

 

ワークシート

drive.google.com

 

準備物(2人一組)

スポイト、プラカップ(120ml)、着色料(黒、セリア)、爪楊枝(4本)、ニワトリの心臓 2つ、キッチンペーパー(4枚重ね)、ラップ、解剖ばさみ、ビニール手袋、チャック付き袋

 

手順

  1. ラップをしき、上にキッチンペーパーを載せる。
  2. カップに着色料を溶かした水を入れ、のちに血液として使用する。
  3. 心臓を解凍、洗浄しておく。配るときにやりやすいようにチャック付き袋に入れて配る。(2つ入り、直前まで冷やしておくとよい)
  4. 動画を見ながら心臓一つを、解剖ばさみで解剖をし、撮影する。
  5. スポイトを用いて着色水を流し、血液の流れを確認する。
  6. 爪楊枝で血管の一方通行性を確認し、弁を手触りで確認する。
  7. 2つ目の心臓は生徒の自由に解剖する。

 

注意点

  • 解剖なので生徒に無理をさせない。退避場所を確保したり、ワークシートなどに取り組ませて無理をさせない。
  • 購入はアマゾンで冷凍で購入した。一度解凍すると再使用はできるが、心臓の鮮度が落ちて観察しにくくなるので、必要時、必要量以外は解凍しない。

 

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腐食連鎖の観察

【概要】動物の死骸がどのように腐食していくのかを観察する。

 

動画

youtu.be

 

準備物

冷凍ウズラ、長時間置いておける場所、定点カメラ(できれば)

 

解説

食物連鎖は取り扱うことが多いが、死骸が腐食しそれがまた連鎖していく様は観察はもちろんのこと取り扱うことも少ない。死骸が無視や動物に食べられ、微生物に分解されていく様子の観察は食物連鎖において広い知見を得られるようになるほか、多様な生物への探求心を駆り立てることにもなると思う。

 

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逃げ水(地鏡)の観察

【概要】身近な場所で蜃気楼の観察が行えた事象を記録しておく。

 

動画

 

よりわかりやすい動画

 

解説

 逃げ水とは、風がなく晴れた暑い日に、アスファルトの道路などで、遠くに水があるように見える現象。「地鏡」ともいう。夏の風物詩の1つ。

 下位蜃気楼の一種で、実際の位置より下にものがあるように見える。条件として、地表面に近いほど屈折率が低くなるような空気の層が形成されることが必要である。光は屈折率の大きい冷たい空気の方向へ曲がる性質を持っており、対象物体を出た光は下へカーブを描いて視界に入るため、実像の下に像が映って地面が濡れている様に見える。

近づくと遠のき、まるで水が逃げていくように見えることから、逃げ水の名が付いた。

 

 今回の場合は道路側が大気よりも熱い(温かい)空気の層があり、其方を経由するように曲がって目に届いた事で濡れているように見える虚像である。

 

参照▶︎逃げ水 - Wikipedia

 

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【からだのしくみ】にぼしの解剖

【概要】観察や扱いがしやすいにぼしを用いつつ、身体の内部の作りや臓器を観察する。

 

動画

 

準備物

にぼし(なるべく大きく欠損のないもの)数尾(予備として)、トレー(もしくは紙)、(※必要であればつまようじ)

 

操作手順

  1. 解剖するテーブルにトレーを置き、その上ににぼしを置く。
  2. 頭の部分を外す。その後、喉側から割れ目を入れて頭を開く。(※頭側から割ると脳破損の恐れがある。気にしない場合は大丈夫。)f:id:VCPteam:20230623154439p:image
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  3. 胴体側は、背側から割り開く。その後、内部を観察し、更に各パーツを丁寧に外して観察する。

 

解説

 にぼしは観察にとても向いている。さらに解剖が容易である他安価でもあり、季節に大きく左右されることもないため入手もしやすい。解剖したパーツをワークシートに貼り付けて画像データとして保存すれば何時でも見返すことができる。

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