【概要】
身の回りにある蛍光物質について理解を深める。
動画
カナダドライで追試
準備物
ライフガード、炭酸水(ウィルキンソン使用。水でも可)、トニックウォーター(カクタスとウィルキンソンのもの使用)、飲料を入れる用の透明な容器(今回はプラカップ使用)、ブラックライト(100均で入手可能)
操作手順
- プラカップに飲料を適量取り出す。
- 部屋を暗くし、ブラックライトで飲料を照らしてみる。
留意点
- ブラックライトを直接のぞかない。
- 使用するブラックライトの照度等によって観察のしやすさが異なる。
- エナジードリンクやトニックウォーターは使用するものによって発色が大きく異なる。ライフガードやオロナミンC、カナダドライのトニックウォーターやシュウェップスが良いらしい。
解説
①エナジードリンクの発光
オロナミンCが良い例だが、褐色のビンに入っているのは、光によって分解してしまう成分が入っているためである。さらにその中に含まれるビタミンB₂は、紫外線を吸収し得たエネルギーを可視光として放出するため輝いて見える。これをいわゆる蛍光と呼び、ビタミンB₂は蛍光分子である。ビタミンB₂は様々なものに含まれているので、探してブラックライトを当ててみるとよい。
②トニックウォーターの発光
今回は観察が非常に難しかったが、青~水色に蛍光している様子が見られた。これは、キニーネと呼ばれる成分がビタミンB₂と同じ働きをしているため、光って見えると考えられる。しかし、キニーネが含まれるものは禁止になっているらしく、キニーネに似た構造を持つ香料等の成分が代わりに蛍光を示していると思われる。検索してみると使用するトニックウォーターによって大きく蛍光具合が変わるらしいため、是非試してみてほしい。(可能なら海外のトニックウォーターを用意できるとよいのか...?)
これを機に、身の回りにある蛍光物質に興味を持ち、探してみると意外な発見が得られるかもしれない。
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※都留文科大学理科教育の一環