【概要】葉の内部に水を入れ、色に変化が起きるかを確認する。
動画
準備物
植物の葉各 2枚(ツバキやドクダミ等の葉を用いた。2枚なのは反応前後を比べるため)、ビーカー、試験管、真空装置、針金
操作手順
- 葉を採取し、試験管に入れた後水に浸かるまで満たし、針金で軽く押し込む。(※水の入れすぎ注意。沸騰するためなるべく少量で済むと良い。針金で押し込む際は取り出せなくならないようにすること。)
- ビーカーに試験管を入れて立たせ、真空装置で真空にし(2〜3分以内くらい)、葉の細胞間隙の空気を抜く。(※この際、試験管内に泡が出てくるがこれが葉の内部の空気が出てくる様子。)
- 葉の空気を充分に抜いた後、真空装置内をゆっくりと大気圧に戻す。(※急激に戻さないこと。また、真空をやり過ぎると試験管内の水が凍るため注意!)
- 針金等で葉を丁寧に取りだし、反応前後を比較する。
解説
葉の隙間に空気の代わりに水が入り込むことで、屈折率が1に近くなる。散乱が起きにくくなるため、葉に当たった光が透過し、葉の裏表で色の変化が出にくくなる。(普段色が違うのは構造等による散乱のためなど)
光がそのまま透過しないほど、葉の内部で多く屈折や散乱が起きるので、その分光の吸収率があがる。隙間がないものは透明感が強い(水草など)。光に透かせばその透過率の違いを実感出来る他、観察の際にも生かせるかもしれない。