ヘキサンの燃焼

今回はヘキサンを使って実験してみました。

 

動画


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・操作

ヘキサン 1mlを試験管に入れて手で温める。そして中の液体がコニカルビーカー内に入らないように気体のみを注ぐ『注ぐふり』をした後、点火前にヘキサンが入っている試験管や燃えやすいものを周りから遠ざけて(引火防止のため)から点火する。

 

ヘキサン C₆H₁₄は常温で液体だが、沸点が69℃なので、手で温めるだけでエタノールに似た揮発が起きる。(エタノールの沸点は78.37℃)

ヘキサンは分子量86で蒸気密度が高いため空気より重く、温めると容器内に充満する(下部に溜まる)。その上引火点が-22℃と低いため爆発限界濃度(1.1~7.5vol%)も極めて低いため、取り扱いには注意である。

 

爆発事故は勿論、ヘキサン蒸気を吸引しないように十分な換気とドラフトを使用することが必要である。

 

用途には、油脂の洗浄・抽出があり、代表例は大豆の脱脂がある。(溶媒抽出法)

 

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都留文科大学理科教育の一環

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