蓄光アクセサリー ~レジン編~
今回はエコアクセサリーのバイオプラスチックの代わりに、レジンを用いて安価に蓄光アクセサリーを作ってみました。
動画
・準備物
レジン(クリア)、UVライト(ペン型もある)、蓄光パウダー、シリコン型、爪楊枝、だるま管、カニカン付きストラップ
・操作手順
- 型にレジンを流し込む。
- レジンの上に蓄光パウダーを入れる。量は適量で、多い方がしっかりと光る。爪楊枝でかき混ぜて蓄光パウダーを均等に散らす。その後、だるま管を穴が小さいほうをレジンに刺して固定する。
- UVライトを2~3分照射する。(※ライトを直接覗き込まないこと)レジンが厚い場合は硬化に時間がかかる。また、照射している面以外は硬化していない可能性もあるので、裏が固まってから表にも照射するとよい。
- 型から取り外し、カニカン付きストラップを取り付ける。
・留意点
- 100均で材料がそろうので、安価に工作に取り組むことが出来る。
- UVライト照射後のレジンは熱い可能性があるので注意する。
- ライトやレジンが熱くなるので、注意して工作を行う。
- カラーレジンやレジンに着色をすれば、発光の色を変えることが出来るかもしれないのでチャレンジしたい。
発行の仕組みは、蓄光パウダーが紫外線域の光を吸収することが始まりである。光を受け取ると蓄光パウダーは励起状態になる。しかしこの状態は不安定な為、基底状態(安定した状態)になろうと余分なエネルギーを放出する。その際、放出されたエネルギーが光となって観測される。(光子の放出、光電効果。通常は光子が当たって電子が飛び出す…だが、今回は光により電子が励起状態になり、基底状態に戻る際にエネルギーを光として放出している。より詳しく説明すると、電子は通常は原子核に近い軌道上を運動しているが、励起することによって外側の軌道に移動する。そして基底状態に戻る際には元の低い軌道に遷移する。発光現象とも言える。)また、これはブラックライト以外でも可能である。LED等のライトでも可能だが、暖色系では紫外線域が含まれていない場合もあるのでオススメしない。スマホのライトを当てても光るのは、白色光内に紫外線域の光があることの証明になる。
レジンの着色を行ったが、発光はかわらず緑色で、発光量も少なかった。レジンはやはり、動画内の通り先に入れて蓄光パウダーをあとから入れる方が、パウダーが沈んで均等に散らしやすいと思われる。
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※都留文科大学理科教育の一環