前線と寒気の動き

今回は、寒気の動きを視覚化してみました。

 

動画(動画は都留文科大学理科教育法の模擬授業の一部、学生による演示実験)

youtu.be

 

・準備物

PVA洗濯のり 100ml、水 100ml、40℃程度のぬるま湯 使用水槽の七分目量、絵の具 赤と青、300mlビーカー、ガラス棒、水槽、10mlピペット、温度計、試験管 2本、試験管立て

 

・操作手順

  1. 300mlビーカーに水100mlとPVA洗濯のり100ml、絵の具(青)を入れ、ガラス棒で混ぜる。(寒気のモデル)
  2. 水槽に7分目程度まで40℃のぬるま湯を張る。さらに赤色の絵の具で着色する。(暖気のモデル)
  3. 寒気のモデル溶液を10mlピペットでとり、生徒から見て水槽の左側からそっと入れる。(※ピペットを使わずに行うことも可能。その時はダイナミックかつ進行が速い)

・留意点

  • 静かに注ぐこと。一気に入れると対流で混ざる可能性が…。
  • ぬるま湯に触れさせたり、寒気モデル入りビーカーの側面を触れさせたりと、その液体の温度を実感させるとよいかも。
  • やり直しがきかないので、失敗を考えるなら、お湯は多めに、水槽を複数用意しておく。もしくは、水溶液を捨てて入れ替える方法もある。
  • 失敗時を考えるフォロー方法に、動画を用意しておくのもよい。

 

寒気(青い水)が暖気(赤い水)の下に潜り込んで進んでいく様子がうかがえる。空気の動きを水溶液を用いて説明する演示モデルになる。

冷たい空気は下に、暖かい空気は上にあることを見て理解することが出来る。

この場合は、寒冷前線が暖気を押し上げている。そのため、急激な上昇気流が生じ、雲は縦長に、積乱雲が発達する。強い雨が短時間に降る他、強い風を伴うこともある。寒冷前線が通過後は、北寄りの風が吹き、寒気に覆われ気温が下がる。

【寒気が潜り込み、暖気を押し上げる図】

f:id:VCPteam:20211117000220j:image

【寒気通過前の様子図】

f:id:VCPteam:20211117000242j:image

【寒気通過後の様子図】

f:id:VCPteam:20211117000256j:image

 

監督官をしていただいている先生のブログ(らくらく理科教室)はこちら→らくらく理科教室 (sciyoji.site)

 

先生のYouTubeチャンネルはこちらから→らくらく科学実験 - YouTube

 

都留文科大学理科教育の一環