【概要】
綿あめを自作で作成してみる。(ゆくゆくは銅線等の作成につなげていけたら)
動画
準備物
大き目の段ボール箱(立方体が良い)、アルミホイル、ガムテープ、高さだし用台座、固形燃料、ガスライター、ボトル缶(アルミ製)、クリーマー(ミルクフォーマー、100均)、画鋲、ザラメ、割りばし、軍手、濡れ雑巾、保護メガネ
操作手順
- ボトル缶の下半分~三分の一に画鋲で穴を細かく空ける。(※細かく多く穴を空けておくとよい)
- クリーマーの先端の部品が邪魔な場合はそれを外してから、ボトル缶のふたとクリーマーの先をガムテープでしっかりと固定する。固定する際は蓋の中央にクリーマーの回転軸が来るようにする。(※固定が甘いとクリーマーを起動した際にボトル缶が吹っ飛んで大きな事故に繋がるためしっかりと操作を行うこと)
- ボトル缶内にザラメを適量加える。その後クリーマー付き蓋をボトル缶につけ、外れないようにしっかりと閉めておく。
- 段ボールの内側全面にアルミホイルを張り付ける。段ボール面が見えなくなるようにしっかりとアルミホイルで覆うこと。(※火事に繋がる他、衛生面からみてもしっかりと行わないと危険)
- 高さだし用台座の裏面に丸めたガムテープを貼り、段ボールの底中央に固定する。さらにその上に、裏面に丸めたガムテープを貼った固形燃料をしっかりと取り付ける。
- ガスライターで固形燃料に着火する。その後軍手を着用し、クリーマー部分を持って、ザラメが溶けるまで少し加熱して待つ。(大体20~30秒)
- 溶けたら、クリーマーを起動してボトル缶を回転させながら加熱を続ける。その時、出てきた糸状の砂糖を割りばしでからめとりわたあめを作る。
留意点
- 穴の数は多い方が良い。
- クリーマーを蓋に固定する操作が甘いと、クリーマーを起動した際にボトル缶が飛んでしまいケガに繋がる恐れがある。そのため、固定作業は必ず厳重に行うこと。
- アルミホイルで段ボールを覆う際は隙間なくしっかりと覆うこと。砂糖が飛び散る他、その飛び散った砂糖に引火してしまうケースがある。火事を防ぐためにもしっかしと行うこと。
- 加熱後のボトル缶はとても熱いので触れないこと。十分に放冷させるか、水や濡れ雑巾でしっかりと冷やす。
解説
加熱されることでボトル缶内のザラメが溶ける。そのザラメが中にある状態で高速回転させると、あけた穴から液状のザラメが飛び出す。しかし、空気中で冷やされるので飛び出したときの形で固まり、糸のようなザラメができる。これを絡めとって束にしたのが綿あめである。
この原理を応用すれば様々なものができる。例えば導線といった金属線がある。耐久性等は考慮せずに、内部に溶かした金属を入れて高速回転させれば細い糸のような金属線が作成可能である。『ドクターストーン』という漫画でも似たような手法が用いられている。
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※都留文科大学理科教育の一環