腕の筋肉実験モデル ~人工筋肉について考えるきっかけに~

今回は腕の筋肉の実験モデルを作成してみました。

 

動画

youtu.be

 

・準備物

ストロー 3本、水風船、風船(6インチ)、輪ゴム、テープf:id:VCPteam:20220410134748j:image

 

・操作手順

  1. ストロー2本をテープで繋ぐ。この際、ストロー同士の間隔を少し開ける。(隙間が関節になる)f:id:VCPteam:20220405140409p:image
  2. 腕が曲がる面と輪ゴムが平行になるようにテープでとめる。腕の曲げ伸ばしに支障がないような状態【下図】になればよい。(※仮に輪ゴムと腕の関節が垂直になるようにしてしまっては、腕の曲げ伸ばしに支障が出る)f:id:VCPteam:20220405140532p:image
    f:id:VCPteam:20220405140444p:imagef:id:VCPteam:20220405140421p:image
  3. 水風船の膨らむ部分を輪ゴムを取り付けた部分にテープで取り付ける。f:id:VCPteam:20220405140456p:image
  4. 風船(6インチ)の膨らむ部分と水風船をテープで繋げてとめる。その後、風船(6インチ)にストローを差し込む。f:id:VCPteam:20220405140506p:image
  5. 空気漏れが無いように、風船(6インチ)と差し込んだストロー、風船(6インチ)が取り付けられたストローの3つをテープで固定する。f:id:VCPteam:20220405140511p:image
  6. 差し込んだストローから息を吹き込んでモデルの動きを確認する。

・留意点

  • 装置の動作が悪い場合は、輪ゴムの取り付けが悪いか、空気漏れか、不必要な部分をテープで固定している可能性があるので注意する。
  • 息を一気に吹き込むと腕が勢いよく持ち上がるので、息はゆっくりと吹き入れること。

原理

 風船(6インチ)が膨らむと、腕が上がる。実際にも、力こぶを作るときは腕を曲げ、筋肉が縮んで力こぶが出来る。

 風船(6インチ)は上腕二頭筋であり、輪ゴムは上腕三頭筋にあたる。腕を曲げるときは上腕二頭筋(風船)は縮み、上腕三頭筋(輪ゴム)は伸びる。一方腕を伸ばす(今回は風船を膨らませないようにしたら)時は、上腕三頭筋が縮む(輪ゴムが縮む)。

 

人工筋肉

 筋肉の動きを観察できる装置の開発には、人工筋肉の存在がある。人工筋肉とは生体の筋肉組織を高額t系に模倣したものであり、ゴムチューブや釣り糸、風船といった様々なものがあり、動力も電動や空気圧といった様々な方法での開発が進んでいる。実は簡単にそれを作成できるものがあり、材料は風船と編み込んであるチューブ(編組チューブ)である。作り方等は別の方があげているため省略するが、手軽に材料がそろう他、編組チューブは100均の『ミラクルロケット』で代用が可能とのこと(今現在その商品を見ないが…)。この人工筋肉は、ロボットへの活用のほか、リハビリや農作業時の人体の補助のパワードスーツとしての活用が期待されている。

 

監督官をしていただいている先生のブログ(らくらく理科教室)はこちららくらく理科教室 (sciyoji.site)

 

先生のYouTubeチャンネルはこちらかららくらく科学実験 - YouTube

 

都留文科大学理科教育の一環

 

f:id:VCPteam:20220405142536j:image