流れる水の実験装置作成
今回は流れる水の実験装置を、身近なもので作成してみました。
動画
①
②
・準備物
①大型版
プラスチック容器(幅192㎜×奥行255㎜×高さ109㎜)、ポリスチレン板(B5。耐水性のあるものならどれでも可)、ビーズ、コットン、ガムテープ、苦土石灰、はさみ、水 少量
②プラカップ版
375mlカップ、500mlカップ 2個、竹串(18㎝)、きり、ガムテープ、コットン
・操作手順(①について)
- ポリスチレン板を端から2.8㎝切り、ガムテープを用いて容器中央に立てて設置し、仕切りを作る。
- 苦土石灰を入れる。さらに水を少量ずつ加えて土壌を固める。固めたら手で斜面等形を整える。
- 土壌の上にビーズをまく。さらに、コットンを土壌とは逆側に配置する。
- 目印にビーズを置き、水を流して様子を観察する。(※水をコットンが吸いきれない場合は、追加でコットンを入れる)
・操作手順(②について)
- プラカップ(375ml)を縦半分に切り、口の部分をつなげてガムテープでとめ、容器を作る。
- 竹串を容器の端にガムテープで取り付ける。
- 500mlカップ2つの側面にそれぞれ穴を空ける。下の穴(カップ口から5~6㎝程)は容器が軽く斜めになるくらいの高さ、もう片方は上端近く(カップ口から11~12㎝程)に空ける。
- 穴に竹串を通して容器を固定し、下方にコットンを仕込んでおく。
- 残りは①と同じく土壌を作りビーズをまいて水を流す。
・留意点
- コットンは水を吸ったのちに廃棄。こうすることで砂による排水溝のつまりを防げる。
- 土壌は形を整えて乾かせば再利用が可能。再使用時には水気を含ませなければいけない可能性はあり。
- ミニスケール実験なので、水を流す量は多くない方がよい。また。洗瓶といった口の細いもので行う方が、土壌の一部のみけずれて観察がしやすいと思われる。
- ビーズでは軽すぎて浮いてしまうこともあったので、カラーサンドといった色がついているかつ水の運搬で運ばれる程度の重さのものを使用するとよい。
- コップの装置は、机の端に受け皿のコップを取り付けることでコットンが不要になる。水を捨てる際はガーゼ等で砂が流れないように注意。
装置を安価に作成しようと試みた。どの素材も100円ショップにあるものであり(今回はセリア)、手軽に試せる。作成時間はある程度かかるが、コストダウンに関しては成功していると言えるのではないだろうか。また、工夫点でビーズを用いて水の運搬の働きを捉えやすいようにしている。
試作の様子
監督官をしていただいている先生のブログ(らくらく理科教室)はこちら→らくらく理科教室 (sciyoji.site)
先生のYouTubeチャンネルはこちらから→らくらく科学実験 - YouTube
※都留文科大学理科教育の一環