【概要】
帯電のしやすさ、帯電列、静電気について学習する切っ掛けとする。
動画
準備物
梱包用テープ、布(服を使用)
操作手順
- テープを布で擦る。(※今回は長年放置していたものを使用)
- 手などを近づけてみる。
解説
梱包用テープはポリエチレン(PE)製である。そのため、マイナスに帯電しやすい。一方、人間の皮膚はプラスに帯電しやすい。そのため、手をテープに近づけると、お互いに引き合い、結果手に吸い付いてくる。イメージは磁石と同じである。
ただ、服を手に近づけた際は引き合いが弱くなった。服の素材は綿60%、ポリエステル40%。綿はプラスに帯電しやすいが、マイナスに帯電しやすいポリエチレンが入っているので極性の打ち消し合いが起こり、手よりもプラスに帯電しないので、引き合いが弱くなったと考えられる。仮に服が綿100%であれば、ポリエチレンによる打消しが無いので手よりも引き合いが強くなったのではと考えられる。
今回使用した梱包用テープは、長年放置した他パソコンの近くに置いてあったため静電気を帯びていたと考えられる。さらに、ポリエチレンはマイナスに帯電しやすいので、この梱包用テープを扱う際に手にくっついてくるのはそれが理由である。
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※都留文科大学理科教育の一環