マーブリング? 色が混ざらない不思議

今回は色が混ざらない不思議について実験してみました。

 

動画

youtu.be

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・準備物①(マーブルチョコを用いた実験)

マーブルチョコ(今回使用した皿に合った個数は31個。また、色があまりよくない茶色は除外している。)、プラスチック皿(紙皿は使用不可)、水

 

・操作手順①

  1. マーブルチョコを皿の溝に合わせて円形に配置する。(※同じ色のマーブルチョコを複数個隣に並べると色の線が太くはっきりと見える)
  2. マーブルチョコの円外に水があまりこぼれない程度の水を円の中央に注ぐ。ただし水でしっかりと円内を満たすこと。
  3. 様子の変化を観察する。(10~15分程度で完成。ただし、使用する皿の大きさによって時間の変化あり)

・準備物②(地層の実験)

小麦粘土(5~6色ほどあるとよい。)、粘土板

 

・操作手順②

  1. 粘土を層状に重ねる。軽く押しつぶしてある程度平らにしてから重ねるとよい。
  2. 適度に粘土を混ぜる。
  3. 粘土を半分に割り開いて中を観察してみる。その後、再び粘土を混ぜて中を観察する。(※割り開く際は、観察しやすいように球の形で割り開くとよい。また、混ぜすぎると観察がしにくいので、5回ほど混ぜて観察を繰り返すのが良い。)

・留意点

  • 紙皿は水がしみて皿が歪むので使用できない。また、皿の溝の円の大きさによって観察時間は異なるが、あまりに小さな皿を使うと観察面が小さくなるので観察しづらい可能性がある。
  • 粘土を割り開く際は、観察しやすいように球の形で割り開くとよい。また、混ぜすぎると観察がしにくいので、5回ほど混ぜて観察を繰り返すのが良い。

 

 色素が水に溶けて絶妙な模様をみせる。一種の、広い意味でのマーブリングと言える実験。色が混ざるには今回の実験程度の操作では不十分であり、色が混ざりにくい証明が出来た。勿論、マーブルチョコから溶け出た色素は熱による拡散等により、最終的には混ざる。さらに、粘土も、何度も捏ねて混ぜれば色が混ざるだろう。このように、色が混ざるにはある程度のエネルギーや操作を要するものであると言える。絵の具の色同士を混ぜるときもすぐに混ざらないことも同じ例であると考えられる。

 

参考記事

science-memo.hatenablog.com

 

マーブリングについての他の記事

vcpteam.hatenablog.com

vcpteam.hatenablog.com

 

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都留文科大学理科教育の一環

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