リモネンで手形やスタンプを作ろう!
【概要】
リモネンの特性を確認しつつ、それを体感する工作を行う。
動画
準備物
リモネン(ミカンの皮を絞るでも可)、発泡スチロール板(大き目なものが良い)、ビーカー、マーカー、筆(極細)、アクリル絵の具、トレー、スタンプ用紙、天然ゴム手袋、アセトン、スタンプ用インク(油性インクだとよい?)
操作手順
- ゴム手袋をつけ、ビーカーにリモネンを入れ、長方形に切った発泡スチロール板を入れてみる。
- スタンプ用に発泡スチロール板を切りとり、マーカーでへこませたい形を記入する。(スタンプにするため左右が反転するように作成する。逆に書いた部分を残すように周りを溶かす方法もあるが、手間がかかる上に失敗が多くなるのでお勧めしない)
- マーカーで記入した部分を、リモネンを含ませた筆でなぞる。(筆についたリモネンは器で余分な量を切る。そうしないと必要以上に溶けてしまう)
- トレーにアクリル絵の具を出し、水を極少量出して溶かす。その後、インクを作成したスタンプにつけ、スタンプ用紙に押し付ける。(スタンプ用インクにするので水の入れ過ぎに注意。水が無くても可能)
- 手の大きさより少し大きめに発泡スチロール板を切り取る。
- トレーにアセトンとスタンプ用インクを入れてよく混ぜる。その後、天然ゴム手袋をした後、混ぜたインクに手を付け、発泡スチロール板に手を乗せ押し付ける。(体重をかけて軽く押し付けるとよい。)
- ある程度溶けたら手を離して乾かす。(長時間手を乗せていると板が完全に溶けてしまう可能性がある)
留意点
- 実験の操作には、必ず天然ゴム手袋を着用する。他の手袋を使う際は溶けてしまう可能性があるため、使用可能かを確かめたうえで使用する。
- 使用するリモネン量は、初めの発泡スチロールを溶かす以外は極少量で済む。
- リモネンの扱いや廃棄には注意する。
- ポリビニルアルコールを混ぜた絵の具を使うと、その部分が溶けないようになるとか?そんな工夫もあるらしい…→凸部分を作ることがしやすくなる
解説
こちらも是非→ミカンの皮を使って_リモネンの性質 | らくらく理科教室 (sciyoji.site)
疑問点
①何故ゴムを溶かすリモネンが、天然ゴムでできた手袋を溶かさないのか
②リモネンではできなかったが、アセトンではスタンプ用インクが溶けたのかその理由は?→【リモネンはアクリル絵の具も溶けなかった。油性インクを手に入れて溶かせばいける?スタンプ用インクは油性?アセトンで溶けることの追求、アセトンで溶かせるなら100均で手に入る除光液や薬局等で手に入る除光液よりアセトン濃度が高いリムーバーなどでアセトンの代用が可能?】
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※都留文科大学理科教育の一環